皆様、こんにちは。K先生です。
バイナリーオプション投資について解説します。
先週末、東京では1953年の統計開始以来、3位の早さで桜が満開となり、絶好のお花見シーズンとなっています。
私も日曜日に近所の花見スポットを訪れましたが凄い賑わいでした。
前回の記事で、スプレッドやスワップポイントのように FX 会社がそれぞれ大々的に
アピールしている点以外にも、大手の方が何かトラブルがあった時の補償が手厚くなる
傾向にあるということをお伝えしました。
しかし、実は顧客獲得のためにアピールしている部分でも実は裏側があるというお話を
したいと思います。
FXをはじめる上で多くの人が一番気になるのは、やはり「スプレッド」だと思います。
これはFX会社にとっては手数料という形で一番リスクなく収益が見込めるものですので、このスプレッドをいかに狭めることができるかというのは
企業努力が一番見えるところでもあります。
今最大手の会社の中ではUSD/JPY のスプレッド 0.3pips と謳っているのは皆様ご存知のことと思います。
ただ、この非常に狭いスプレッドにも実は裏側があって、週明けのマーケットオープン
直後のボラティリティの低い時間帯や、大きな経済指標発表時などには一時的にもの凄くスプレッドを広げているのです。
先月弊社で人工知能を使った取引に関するセミナーを行ったのですが、セミナー講師の中に以前某FX 会社でディーリング部門の責任者をやられていた方がいらっしゃいまして、この話に言及されておりました。
その方のお話では、基本的に現在主要通貨ペアで宣伝されているスプレッド幅は狭すぎてむしろ会社が損をしているので、それを埋めるために経済指標発表時に大きくスプレッドを上げて収益を調整しているというものでした。
実際に、直近の3月9日日本時間 22:30 よりアメリカの雇用統計の発表がありましたので、最大手と呼ばれる数社のリアル口座でスプレッドがどのようになっているのかを
検証してみました。その結果が以下の通りです。
―― 発表前 発表直後 ――
D 社 0.3pips 9pips
G 社 0.3pips 8pips
Y 社 0.3pips 8pips
私は普段こういう相場が荒れるときには取引をしないので、あまり気づきませんでしたがここまであからさまにスプレッドが広がっているのを見て驚きました。
USD/JPY のスプレッドが 9pips というのは裏側にいた人間としては、
顧客に「取引をするな」と言っているに等しいくらいの広さですので、これらの会社で
こういう重要経済指標時に取引をする際は顧客がリスクを背負う覚悟が必要です。
こうした事実を踏まえると、ただ単にスプレッドが最も狭いということだけに注目するのではなく、ボラティリティが低いときや、レートが大きく動く時にスプレッドがどうなっているのかも FX 会社を選ぶ時には重要な要素になってくるのではないでしょうか。
では、また次回お会いしましょう。