皆様、こんにちは。K先生です。
バイナリーオプション投資について解説します。
来週に発表されるであろう12月の利上げを控え、いつも以上の影響がありそうです。
まず前回10月の非農業部門雇用者数の数値は前月比+31.3万人の予想に対して+26.1万人と予想をかなり下回りました。
しかし、ハリケーン「ハービー」とハリケーン「イルマ」によって出た失業者が大きく回復したという特殊事情だけに、ある程度のブレは許容されており影響は限定的でした。
非農業部門雇用者数は前月比+21.0万人の予想で前回よりは少なくなっておりますが20万人の
大台を超えるかが一つの判断材料になるでしょう。
失業率は労働市場については完全雇用に近いと指摘される中、変化なしとの予想です。
そして、今回の雇用統計で最も注目されるのが平均時給の伸びでしょう。
前回10月は平均時給もハリケーンの影響が見られたこともあり、変化はありませんでした。
今回、ハリケーンの特殊事情がない中、強い数値がでれば大きなインパクトになりそうです。
(予想では、0.3%)
来年2月4日から始まるパウエル新議長はMr.Ordinary(ミスター普通)と揶揄されることもあり、講演でも発言は手堅く、FRBのスポークスマン的な役割を演じてきました。
そのパウエル氏が選ばれたことで、これまで通り緩やかな利上げのペースが維持されると見られています。
しかし、FOMC(連邦公開市場委員会)参加メンバーによる見通しと、市場の織り込みには少し乖離があり、ここには注目が必要です。
というのも9月のFOMCで示されてたFOMCメンバー(議長・副議長を含む理事全員と、投票権の有無にかかわらず地区連銀総裁全員)による来年末時点での金利予想は、年3回の利上げ見通しが大勢となっていました。
2018年にパウエル理事が議長に就任すると、副議長1名と理事3名が不在となります。
この4名ともFOMCで投票権を持つため、それぞれの政策スタンス次第で、FOMCメンバーが適切と考える政策金利水準の分布図(ドットチャート)は変化し、市場が織り込む利上げペースも変化します。
FF金利先物動向による計算では1回もしくは2回という見通しで分かれており、3回は少数派。
来年利上げ無しという見通しもそれなりにあります。
今回の雇用統計の結果により、来年の利上げの回数にも大きな影響を与えるでしょう。
その意味からも特に平均時給の伸びに注目が必要です。
では、また次回お会いしましょう。