皆様、こんにちは。K先生です。
バイナリーオプション投資について解説します。
年末が近づいてきました。
私が以前FX会社に勤めていた時は年末が近づいてくると
どんどんお客様からの問い合わせが増えていくので、
この時期はあまりいい思い出はありませんでした。笑
なぜならFXでは、その1年間の間に一定額以上の利益をあげた人は
必ずその金額を確定申告しなければならないのです。
ですので、
年末が近づくと、確定申告に必要な資料は?
といった問い合わせの電話が殺到し、
対応に大わらわだったからです。
後にも書きますが、
FXでの利益については一定額以上であれば必ず報告しなければなりません。
また
徴収される金額も大きいので儲かったからといって全て使い切ってしまうと大変なことになります。
今日は、FX取引で儲けた人が絶対知っておくべき確定申告と
儲けることができなかった人にもおトクな繰越控除制度について解説したいと思います。
まず、FXやバイナリーオプションの利益分にかかる税金は「雑所得」に分類され、
他の所得とは分離して税額を計算する必要があります。(申告分離税)
ですから、大体これくらいとか、合算でいくらという形での申告は認められず、
あなた自身がその詳細を確実に把握していなければなりません。
但し、国内業者であればFXとバイナリーオプションは、
利益の合算分(複数の業者にまたがって)を把握して報告すれば大丈夫です。
税率は20%(さらに復興特別所得税:0.315%(平成39年末まで)ですので、
出金して使うときはそのことも頭に入れておきましょう。
FXにおける利益とは、
決済が完了し確定した利益とスワップポイントにのみかかります。
どれだけ利益があってもポジションを保有したままの分は関係ありません。
バイナリーオプションでは
このポジションの繰り越しはありませんので、ペイアウト
途中清算で得た利益がそのまま申告に必要な利益になります。
確定申告をする必要がある利益の下限額は、納税者の属性によって異なっています。
あなたの年収や、属性などによってもことなるため
お近くの税務署で確認されることをオススメいたします。
例えば年収が2,000万円以下のサラリーマンであれば、
FXでの儲けが年間20万円を超えれば、
会社の源泉徴収以外で確定申告をしなければなりません。
各社取引プラットフォームから、年間の損益が確認できる報告書を用意しているので
基本的にはそこから確認してもらうことになります。
ちなみに、私の会社の報告書は、
日本時間ではなく世界標準のGMT(グリニッジ標準時)を採用していたため、
日本時間と9時間の時差があります。
そうすると年間の損益を出しても日本時間のそれとは異なってしまうことがあり、
それを説明するのが大変だった記憶があります。笑
そういったこともあるので、
今のうちにどうしたらいいのか確認しておくといいでしょう。
FXやバイナリーオプションで損失を出した人の中には、
私には関係ない!と思っている方もいるかもしれません。
しかし、その考えは大間違いです!
残念ながら今年は利益を出すことができなかったあなたも
来年利益が出て税金の徴収対象となった場合、
前年の損失をキチンと確定申告で報告していれば、
この徴収分を控除してもらうことができるんです。
これを「繰越控除」と呼びます。
繰越控除とは、
取引で発生した年間の損失を翌年から3年間に渡って
その利益が出た分を相殺することができる制度です。
例えば、今年あなたは取引で年間100万円の損失を出したとします。
当然この場合非課税となりますが、
それをきちんと確定申告しておけば、
翌年取引で100万円の利益を出したとしても、
100万円の利益と100万円の損失を相殺することができます。
つまり、翌年も非課税になってしまうのです。
もし、確定申告をしていなければ翌年は100万円の利益に20%の税金が徴収されますから、
20万円を支払わなければならないので、大きな差になってきます。
この繰越控除、3年に渡って利益を損失で相殺することが可能ですが、
1点気をつけなければならないことがあります。
それは、毎回きちんと確定申告をし続けなければならないということです。
例えば、今年確定申告をしても、
来年確定申告をしなければ再来年に損失を繰り越すことができなくなります。
ですから、取引では儲けようが、
損失を出そうが必ず毎年確定申告をすることをオススメします。
いかがだったでしょうか?
今年FXやバイナリーオプションで運良く利益を上げることができても、
この確定申告をきちんとやらないと税金で大変な目にあったり、
最悪脱税になってしまうこともあります。
さらに、繰越控除を使うことによって確定申告で徴収される税金を減らすことは、
取引でその分利益をあげるのと同じことです。
めんどくさい、利益がないから関係ないと思わずに、
例え損失が出ていても確実に確定申告をしていきましょう。
では、また次回お会いしましょう。