皆様、こんにちは。K先生です。
バイナリーオプション投資について解説します。
早いもので、今年もすでに10日たちすっかり正月気分もなくなりましたね。
寒い日が続きますが、皆様どのような年末・年始を迎えられましたでしょうか?
以前の記事でも書いたように昨年2017年はドル円チャートで言うと1年間を通して値動きがほとんどない相場でした。
しかし、それは材料がないから値動きがなかったのではなく、
材料が顕在化しなかったため値動きがなかったと言えます。
ですので、きっかけさえあれば大きなトレンドが生まれます。
本日は、現在分かっている範囲で、相場の転換点となりうる2018年の大きな政治・経済イベントをご紹介したいと思います。
利上げに慎重な「ハト派」として知られ、金融危機からの回復局面でも緩やかな引き締めにとどめ、
米景気を持ち上げた功労者であるイエレン議長は、
議長任期としては異例の1期4年で退任します。
イエレン議長は6年残っている理事職からも退任し、
FRBからも完全に去る意向を示しています。
時期議長であるパウエル氏は”Mr.Ordinary”(ミスター普通)と呼ばれ、
良くも悪くも冒険をしない穏健派と言われています。
これまでの理事在任中の5年間、
バーナンキ前議長やイエレン議長の政策に対して支持を表明しており、
平時にはそつなく経済を成長させていく可能性が高いのですが、
政治・経済で大きな混乱が発生した時、これを乗り切るリーダーシップを発揮できるかは未知数です。
現職のプーチン大統領の再選が確実視されており、
注目すべきは「どのくらい」勝ち、「誰を」首相候補にし、次期任期中に「誰が」後継者になるのかに移っております。
また当選すれば、72歳になる2024年まで権力を握ることになり、
アメリカで政治的混乱や空白が生まれれば世界での影響力があがっていくでしょう。
2013年の就任から異次元の量的・質的金融緩和を継続してきた黒田総裁ですが、
アメリカと異なりまだ後任が決まっていない
ということが一番のリスクかもしれません。
今のところ続投説も根強くありますが、新総裁との経済政策の継続性に乖離がある場合には市場には
大きなインパクトとなるでしょう。
その意味では退任にタイミングよりも、後任が決まるタイミングに
大きな注目が必要でしょう。
今年開催時期が分かっている中では、もっともインパクトがあるイベントでしょう。
現在トランプ大統領が属する共和党が上院・下院ともに過半数を占めていますが、その差はわずかです。
特に上院(定数100)での議席数は52であり今も3名の造反者がでると法案が否決される状況です。
この中間選挙では上院議員のうちの3分の1、下院議員全員が改選となり、
仮に上院の過半数を民主党に奪われる事態が発生すると日本でもあったように
「ねじれ現象」となり多くの法案が民主党との協議なくしては可決しなくなり
トランプ政権のレームダック化は避けられなくなります。
トランプ大統領の支持率は3割強と下げ止まっておりますが、
この支持層を守るためにエルサレムの首都問題のように、
歴代大統領が決して実行しなかった政策を打ち出してくることが予想され結果を
予測することは現時点では非常に困難です。
以上が今年取引をする上で必ず頭に入れていおくべき世界の政治・経済イベントになります。
これ以外にも突発的な問題としては北朝鮮問題にも注意が必要で、
さらにこれらの問題は複雑に絡み合っているため、
これらを念頭に入れながら投資計画を建てていきましょう。
では、また次回お会いしましょう。