バイナリーオプション

ドイツが荒れると相場も荒れる?!

皆様、こんにちは。K先生です。
バイナリーオプション投資について解説します。

 
 
 

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今週月曜日は関東でも大雪になり、交通機関にも大きな影響がありました。
特に帰りの通勤ラッシュでは各地で混乱がみられたそうで、なかなか家に帰れず
に大変だった方も多かったかと思います。
 
この大雪ですが、事前の予報通りの展開となったため準備をすることができたのですが、
なぜここまで予報の精度が上がったかというと関東に大雪が降るのは下記のような方程式
があることが最近分かってきたからなのだそうです。
 
その方程式とは、
 
「大雪」=「ラニーニャ」+「北極振動(極渦)」+「黒潮大蛇行」+α
 
というものでここで挙げられている個々の現象は、それぞれ予想不能なのですが、
これらが同時に発生すると関東に大雪が降るという因果関係ははっきりしているそうです。
 
個々の予想不能の事象が集まった結果、相場が大きく動く地合いが生まれるという意味では
この方程式、相場の世界で起こる動きと似ていると思いませんか?
 
今日は、そんな相場を動かす事象のひとつとなりうるドイツの政治状況について解説したいと思います。
 

相場を動かす?!ドイツの政治状況とは?

 
ドイツ第2党のドイツ社会民主党(SPD)は21日の党大会で、
メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)
との連立協議に入ることを決めました。
 
昨年の選挙で、第一党となったメルケル首相のCDU・CSUですが、
その後現在に至るまで連立構想に難航しています。
 
もともとSPDとの連立を解消し新たな連立政権を目指していましたが
交渉はことごとく頓挫し、一時は総選挙のやり直しまでささやかれていました。
現在再びSPDとの交渉が大詰めとなっています。
 
この混乱を受けて、昨年末の世論調査によると、メルケル首相の4期目続投が決まった場合でも
任期途中の退任を求める有権者が全体の半数近くに上っています。
 
ドイツでは「メルケルのたそがれ」を意味する「メルケル・デマルング 」という表現が飛び交って
テレビの討論番組でもキャスターから「あなたは政治家としてもうおしまいなのか」と何度も尋ねられては、
こわばった笑顔で辛抱強く答える場面が何度も放送され、その権威の衰退ぶりが露わになっています。
 

EU各国の混乱

 
ドイツの政治的混乱によりEU各国でも混乱が生まれています。
中でもメルケル氏との蜜月をアピールし、
保護主義的なアメリカのトランプ大統領を批判してきたフランスのマクロン大統領は、
自身が打ち出した欧州改革を進めることができず国内外からも批判を受けています。
 
また、大詰めの交渉を迎えているイギリスのEU離脱交渉についても
メルケル政権の足元が揺らいでいることが交渉の行方に大きな影響を与えそうです。
 
先週もSPDとの連立交渉が不調に終わりそうだというニュースが流れただけで一時的にユーロは大きく売られる展開がありました。
 
今後も短期的には連立交渉の行方に左右される展開が続くでしょう。
そして、中長期的にメルケル政権がどれだけ指導力を発揮できるのかにより、相場は左右されていくでしょう。
 
では、また次回お会いしましょう。