こんにちは、あおのり先生です。
あなたはアメリカのリアルマネーコンテストで、
自己資金を113倍にまで増やした
ラリー・ウィリアムズという人物を知っていますか?

その後のリアルマネーコンテストにおいても、
彼のような自己資金113倍にまで増やした実績は
いまだに誰にも破られていません。
只者ではないラリー・ウィリアムズ!
実は彼はあるオシレーター系テクニカル指標を作り出しました。
そしてこのテクニカル指標を私たちも使うことができます。
そのテクニカル指標の名前は、
彼の名前をとって「ウィリアムズ%R」と呼ばれています。
この分析ツールを使えば、
あなたも自己資金を113倍まで増やせるかも???
目次
ウィリアムズ%Rとは
直近の価格の終値が、
一定期間内の値幅の中で、
「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を表す
オシレーター系テクニカル指標です。
直近価格の終値を重視しているところが、
RSIとは異なりますが、
ストキャスティクスとは同じ計算式を用いています。
ウィリアムズ%Rは他のオシレーター系テクニカルと、
大きく違う点としては
0%~-100%の数値で表示されることです。
-20%以下は「売られ過ぎ」を表し、
-80%以上は「買われ過ぎ」を教えてくれるものですが、
ウィリアムズ%Rは振幅が激しいので、
頻繁に-20%割れや-80%超えという現象が起こります。
下のグラフは14日間の期間に設定したウィリアムズ%Rですが、
非常に振幅が激しいことがわかります。

-20を超えていれば買われ過ぎ圏となり「売りサイン」
-80を下回っていれば売られ過ぎ圏となり「買いサイン」となりますが、
上記グラフを見てもらってもわかる通り、
売買サインが出過ぎですよね。。。
そのため、ウィリアムズ%R単体で使うのではなく、
トレンドラインやレジスタンスラインなどと
併用して使うと効果UPを見込めます。
ウィリアムズ%Rの正しい使い方を動画紹介
ウィリアムズ%Rの正しい使い方を
実際のチャートを利用しながらわずか8分で学べます。
ウィリアムズ%Rの正しい使い方
ウィリアムズ%Rが
「-20%を超えれば買われ過ぎで売りサイン」
「-80%を下回れば売られ過ぎで買いサイン」
となる非常にシンプルなテクニカル指標です。
以下のチャートでは、
ウィリアムズ%Rの売買サインが点灯した同時刻の
価格に売買サインを表示しています。

ご覧いただければわかる通り、
ウィリアムズ%Rがサインを点灯したところで、
概ね価格が反転していることがわかります。
上記チャートのように、
明確なトレンドが出ていない、
特に小刻みに動くレンジ相場の時に、
ウィリアムズ%Rの有効度は高まります。
ウィリアムズ%Rとその他オシレーター系テクニカルの違い
下のチャートには、オシレーター系テクニカルである、
ストキャスティクス、RSI、ウィリアムズ%Rを表示しています。

ここで明確に違う動きをしているのがRSIで、
ストキャスティクスとウィリアムズ%Rは
ほとんど同じような動きをしていることがわかります。
つまり、
RSIの動きは緩やかで売買サインの点灯も少ない反面、
後者は動きが激しく売買サインの点灯が多いということです。
しかも、売買サインが点灯する場所というのは、
ほとんど一緒でもあります。
正直なところ、ラリー・ウィリアムズは
コンテストにおいて113倍ものリターンを得たということですが、
その効用ってストキャスティクスと
大きな違いはないのではないでしょうか?
ウィリアムズ%Rの注意点
ウィリアムズ%Rが機能する相場環境は、
「レンジ相場」や「緩やかなトレンド」が出た時となり、
強いトレンドが出ている時は全く機能しなくなります。
強いトレンドとは下のチャートのように、
ある一定期間に渡り強く角度で下落したり、
強い角度で上昇するような時です。

まず強い角度で下落している時には、
ウィリアムズ%Rは-80を割っているために、
早期に売りサインを出していることがわかりますが、
その後-80を割り込んだままで推移しております。
もし仮に、
ウィリムズ%Rを根拠に早い段階で売りを入れていれば、
大きな損失を出してしまっていることでしょう。
同じように、
上昇トレンドに切り替わっている時にも、
ウィリアムズ%Rは-20に張り付いていることがわかります。
トレンド相場時にはこのように
割高圏や割安圏に張り付いてしまうという特徴があるので、
ウィリアムズ%Rだけで売買判断を下していると、
大損失を被るリスクがあります。
その時の相場環境が
「トレンド相場」か「レンジ相場」か、
いずれかの相場かを理解したうえで使用したいですね。
ウィリムズ%Rとレジスタンスラインの併用
ウィリアムズ%Rを上手に利用するためには、
ライントレードと組み合わせて利用することを推奨します。
下のチャートを見ると、
高値を起点にしてレジスタンスラインが
引かれていることがわかります。

まずこのレジスタンスラインが第一の売りサインです。
ただ、どうしてもこのラインだけを売買根拠にするのは
心もとないですよね。
そこで補助的にウィリアムズ%Rを見ていくと、
こちらも-20%を超えて第二の売りサインが
点灯していることがわかります。
この2つのサインが点灯した時に仕掛ければ、
「エントリーしようかな、、、どうしようかな、、、」
という不安を打ち消すことができ、
一つのサインの場合よりもより自信をもって
エントリーすることができます。
よって、
単純にウィリアムズ%Rが-20を超えているだけで、
レジスタンスラインと価格との距離が大きければ、
エントリーを見合わせるということになります。
ウィリアムズ%Rの正しい使い方応用編
ウィリアムズ%Rにも「ダイバージェンス」と
呼ばれる現象が起こります。
ダイバージェンスとは、
価格の切り下げている(切り上げている)中で、
オシレーター系テクニカルが切り上げている(切り下げている)
状態を言います。
ちょうど、下のようなチャートの時が、
ダイバージェンスが現れた時と見ることができます。

このようなダイバージェンスが現れた時は、
価格反転のサインと見ることができます。
もちろん、ダイバージェンスが現れたとはいえ、
必ず反転するわけではないことは要注意です。
「その可能性が高まったな」という想定を
持つことができるサインということになります。
ダイバージェンスを使ったエントリーポイント
では、ダイバージェンスが現れた時に、
どこでエントリーすれば良いのかというと、
下の図のようにウィリアムズ%Rが
前回高値を更新した時となります。

つまり、Wボトムのような反転パターンが出たところで、
ロングを仕掛けていくということになります。
ウィリアムズ%Rの計算方法
ウィリアムズ%Rの計算方法は
MT4の初期設定期間でもある
14日間が一般的です。
14日間(=N)という前提の下に
計算方法を見ていきたいと思います。

ウィリアムズ%Rは、
過去14日間の最高値から当日の終値を引き、
14日間の高値と安値の値幅で割ることで、
算出することができます。
直近の終値が過去14日間の価格幅から見て、
どの位置にあるのかを表すことになります。
ウィリアムズ%Rの期間設定
ウィリアムズ%Rの期間設定は一般的には、
14日間の設定を行いますが、
中には10日、20日で設定する場合もあります。
ウィリアムズ%R・・・10日、14日、20日