FXノウハウ

モルガン・スタンレーの「ドル円」見通し

皆様、こんにちは。本郷です。

先週、モルガン・スタンレーのFX戦略担当グローバル責任者が
「ドルの強気相場は終了、売り時到来」と予想した。
その詳細は、こうだ。

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「信用スプレッドの拡大や株価下落に加え、ディスインフレ圧力や原油安の中で
ソブリン債利回りが低下し初めていることを背景に、ドルは弱含む可能性がある」と予測した。
(Bloomberg記事引用)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-16/PI9W2K6K50Y001
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またBloombergの記事では、このような見出しもあった。
「【NY外為】ドル下落、FRB副議長がハト派的発言」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-16/PIB01C6JTSE901?srnd=cojp-v2

多くの個人投資家、個人トレーダーはファンダメンタルズ分析をあまり取り込まないのではないでしょうか?

しかしながら、ニュース性を含め要人の発言などはやはりマーケットへの影響は、とてもインパクトがある。たった一人の発言で、ローソク足1本に大陰陽線を引き起こしてしまう。

トランプ政権になってからは、そうした実感が身近になっているのではないだろうかと思う。まるで社長が、鶴の一声で会社全体に影響を与えるかのように。実際、そうした会社で働いている友人がいる。

その彼が話してくれたのは、そこの社長は新しい取り組みに何でも興味を示し突然、今日から会社の運営方針はコレで行くと発表するそうだ。

昨日までは全く別の事を推奨していたのに、真逆なことを言い出すこともあるそうだ。そうすると現場は、いつも大変で振り回されてしまい、とてつもないストレスを受ける。

そんな友人に、私から少しだけアドバイスをした。

1つ目は、その社長の思考を友人が理解し、先読みすること。

2つ目は、その社長の突飛な行動はコントロールできないから、どのような展開をしても自分が惑わされないように、対応力を上げる。

そうする事で、少なくとも今よりはストレスを感じることはなく、他者から振り回されることがなく自分のペースで仕事が出来るだろうと。

こうした事は、トレーダーにも同じことが言えます。チャート画面で繰り広げられる通貨同士の強弱を決める戦い。

そこに自分が要因を理解し、先読み。つまりシナリオを立てるか、突飛な値動きがあっても追従できるスタンスで取り組むか、この2つだ。

冒頭で書いたような、ファンダメンタルズ分析は情報収集しようにも終わりがない。

情報過多な世界なので、取捨選択する能力が必要だ。

しかも取捨選択する”基準”を持つまでは年月が掛かるし、マーケットと答え合わせをし、失敗を繰り返しながら基準の精度を高める。

だから私の場合は、2つ目のアドバイス。つまり、どちらでも良いスタンスで取り組んでいる。上がろうが、下がろうが極論どちらでも良いのだ。

これが自分が出した答えであり、自分に合っているスタンスだと答えが出せた。もちろん、その答えを出すまで1つ目の取り組みも充分やったらこそ、出せた答えであることは、皆さんにも知って貰いたい。

1つ目を自分が答えを出せるまで取り組んだからこそ得られた成果だ。あなたが目指したい方向は、どちらだろうか?