皆さん、このニュースを見られましたか?
「年金運用3ヶ月で14兆円の損失」
この文字だけを見ると、まさに恐怖心が煽られているかのように感じます^^;
その上で、下記の2つのニュースを見比べてください。
面白いものが見えてきます。
Yahoo!ニュース
GPIFの年金運用3か月で14兆円の損失 年金受給に影響も
日経ニュース
公的年金運用、損失14兆円規模に 18年10~12月期
最初のリンク先で書かれている内容では、このように言われている。
「消える年金」
後者のリンク先で書かれている内容では、このように言われている。
「年金制度の維持に必要な運用利回りを超える収益額は確保している」
何が面白いか見えてきましたか?
私達、トレーダーにとってニュースやチャートは「情報」です。
「情報」の見方次第で、受け手の印象は大きく変わる事が見えてきます。
ここは大切なポイントです。
トレーダーは、個々それぞれ「情報」の見方が異なります。
*大半は同じように見るので「市場心理」と言われ、それがチャートに反映されますが、実際には「判断・行動」を下すまでの「プロセス」が異なっています。
とある見習いトレーダーの話です。
先週、月曜から木曜日までは着実に利益を積み上げて順調でした。
しかし金曜日、たった一日で時間を掛けて積み上げた利益を吹っ飛ばすどころかマイナスを出してしまう結果になったのです。
まだ見習いなのでトレード内容を週単位でフィードバックしているので何故、金曜日の損失を出してしまったのか問題の明確化をしました。
すると解ったのは、日中の相場状況が正しく読み取れていなかったのです。
私は金曜日の朝、見たときに「レンジ」を疑いました。
そしてブレイクするポイントのシナリオを描きました。
そもそも基本的に木曜の夜から「下げトレンドからの反転シナリオ」で値動きの傾向を描いていたのです。
しかし、見習いトレーダーは「レンジ」に気がついたのが夕方前ごろでした。結果的に「レンジ」を認識できず振り回されたった一日でマイナスになってしまったのです。
更には、日中のトレードでメンタルがやられたのでトレードを一旦、やめて夜に発生したレンジブレイクを取り逃してしまいました。
厳しく言えば、二度の損失を出したのです。
取引損失と機会損失です。
まだ見習いな為デモトレードだったことで、実損ではないですがもし本当のお金だったら?という良いデモンストレーションになりました。
ここで、お伝えしたい事はチャートという「情報」を認識しても「見方」によって印象や結果が変わるという事です。
日頃、意識していないニュース記事の違いでもこのように引用することで「投資脳」を成長させる機会が生まれます。
あなたは上手く「情報」を活用できていますか?