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あおのり先生です。
為替レートに多少の変動を与える経済指標である、
“豪中銀四半期金融政策報告”について解説していきます。
豪中銀四半期金融政策報告はオーストラリア準備銀行(RBA)から
年4回四半期毎に2月、5月、8月、11月の第1金曜日に発表されます。
豪中銀四半期金融政策報告とは
豪中央銀行が採用した「金融政策の背景」と、
「ユーロ圏の経済・金融状況」について
四半期毎に公表している報告資料です。
今後の豪金融政策と経済動向を見極める上で重要な位置づけにあり、
豪中銀四半期金融政策報告の内容から、
次回の政策金利の発表内容を予測することができます。
豪金融政策の変更は、豪ドルの大きな変動要因となります。
豪中銀四半期金融政策の動向
下の表では、過去の金融政策においてどのような発表がされてきたのか、
主要ポイントを抜粋し掲載しています。
金融政策報告の注目内容 | |
15/5/9 | ・見通しの評価を継続し、必要に応じて政策を調整する ・2016年6月のコアインフレ率予想を1.75-2.75%に下方修正 ・2015-16年の成長率予想を2-3%に修正 ・豪ドルは一段と下落の公算が大きい |
14/8/8 | ・最近の商品価格の下落にも関わらず、豪ドルは依然として高い ・2014-15年のGDP成長率は平均を若干下回るが、それ以降は平均を上回る見通し ・2014年のGDP見通しは2.5%、2015年は2-3% |
14/8/5 | ・最も賢明な経路は政策金利の安定である可能性 ・特に商品価格の一段の下落を考慮すると、為替レートは歴史的基準で高いままだ ・そのため、経済のバランスのとれた成長を達成するうえでより少ない支援を示している可能性 ・最近のデータはインフレの加速を示した ・緩和的な金融政策の継続が需要を支援し、時間の経過とともに成長を強化する ・インフレは今後2年間に渡って目標の2-3%に一致すると予想 |
14/7/23 | ・現在の金融政策は当面適切である ・純外貨準備の約3%を人民元建てで保有している |
14/7/15 | ・今後1年間で成長率はトレンドを若干下回ると予想 ・安定的な金利が最も賢明なコースである公算が大きい ・豪ドルは商品価格の下落を考えると歴史的に高水準 |
14/7/1 | ・為替レートは過去の基準では依然として高い、金融政策は引き続き緩和的とのを発表した。 ・インフレ率は2-3%の目標に合致する見通し、住宅価格の伸びが緩和される若干の兆候とのを発表した。 ・特に商品価格の一段の下落を考慮すると、為替レートは歴史的基準で高いままだ ・それはバランスのとれた経済成長を達成するうえでより少ない支援を示している ・最近のデータは年末ごろにより力強い成長示すとのを発表した。 ・緩和的な金融政策の継続が需要を支援し、時間の経過とともに成長を強化する ・最近、住宅価格の上昇ペースが緩やかな兆しがあったが、この1年で大幅に上昇している |
14/6/27 | ・住宅価格の上昇はほぼ豪州人による需要のため海外勢による豪住宅購入はいくぶん増えた ・低金利が住宅需要にも寄与 |
14/6/17 | ・今後数四半期の成長率はトレンドを下回ると予想 ・緩和的な政策が当面適切である公算が大きい ・商品相場安考慮すれば豪ドルはまだ高いインフレ率は目標の範囲内にとどまる見通し ・豪ドルは過去の基準では依然として高い水準 |
14/6/16 | ・豪失業率、向こう2年間は高止まりへ労働需要は過去数カ月に改善 ・豪ドル相場は商品相場の下落を考慮すると依然として高い |
14/6/3 | ・最も賢明な経路は政策金利の安定である可能性 ・特に商品価格の一段の下落を考慮すると、為替レートは歴史的基準で高いままだ ・金融政策のスタンスは引き続き緩和的 ・インフレ率は当局の見通しと整合的になると予想 ・緩やかな上昇見通しには住宅価格の推移も含まれる ・失業率の着実な減少までには一定の期間を要する見込み ・緩和的な金融政策の継続が需要を支援し、時間の経過とともに成長を強化する ・以前の豪ドルの下落は経済のバランスのとれた成長を達成することに役立つが、過去数カ月の豪ドルの上昇で効果は弱まった |
14/6/3 | ・緩和的な金融政策がしばらく適切 ・インフレ率は今後2年間も目標と合致の見通し ・今後数四半期の成長率はトレンドを下回ると予想 ・緩和的な政策が影響を与え続ける見込み ・資本流入の減少によって豪ドル相場が下落する可能性がある ・豪政府債への需要は引き続き旺盛日本の投資家からの豪ドル建て政府債の需要増加も |
14/5/9 | ・現在の金融政策は当面適切である ・2014年6月までのインフレ見通しを3%へ引き上げ |
豪中銀四半期金融政策報告の価格変動幅
豪ドルに与えるインパクトは限定的で、
ユーロに与える影響は大きくはありません。
豪ドル円で見ると、
10pips~40pips程度動く程度のために
多少の警戒感を持っておく程度の指標です。
下記では、金融政策報告発表時の為替レートの変動幅を表しています。
豪中銀四半期金融政策報告発表前後の豪ドル円1分チャート (期間:2015年5月8日 9時50分~11時15分) |
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価格変動幅 | 24銭 |
5月8日の注目イベント | 注目度 | 前回発表値 | 市場予想 | 市場結果 | |||
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10:30 | (豪)中銀四半期金融政策報告 | ◎ | — | — |
豪中銀四半期金融政策報告発表前後の豪ドル円1分チャート (期間:2014年8月8日 9時38分~10時58分) |
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価格変動幅 | 30銭 |
8月8日の注目イベント | 注目度 | 前回発表値 | 市場予想 | 市場結果 | |||
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10:30 | (豪)中銀四半期金融政策報告 | ◎ | — | — |
豪中銀四半期金融政策報告発表前後の豪ドル円1分チャート (期間:2014年5月9日 9時38分~10時58分) |
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価格変動幅 | 18銭 |
5月9日の注目イベント | 注目度 | 前回発表値 | 市場予想 | 市場結果 | |||
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10:30 | (豪)中銀四半期金融政策報告 | ◎ | — | — |