チャート分析

移動平均線の使い方

あおのり学校へようこそ。

あおのり先生です。

 

今回は、あなたがチャートを読み解くための

心強いテクニカル指標をお伝えします。

このテクニカルを考案した人は、J・E・グランビル氏。

グランビルはこんな人。

グランビル

『おいおい、こんな奴の考案したテクニカルなんて大丈夫か?』

と思われた方は多いと思いますが、、、

チャート分析の王道中の王道のテクニカルなのでご安心ください。

 

このテクニカル指標こそ、“移動平均線”です!

移動平均線という名前は相場をちょっとでもかじったことがある方であれば、

真っ先に目にする指標ですよね。

私も、トレンドラインと移動平均線は特に愛用させてもらっています。

 

機能としては、トレンドラインと同じように4大メリットがあります。

①誰にでも簡単に利用できる

②価格が動くトレンドが一目瞭然となる

③価格が加熱しているポイントを知らせてくれる

④売買ポイントを示唆する

いわゆるトレンド系テクニカルという部類に属する指標です。

 

移動平均線の計算方法はとても簡単です。

為替レートの終値を足して平均化することで算出されます。

例えば、

5日移動平均線の場合、下記のような計算式で算出されてしまいます。

5日移動平均線=(本日の終値+昨日の終値+3日前の終値+4日前+5日前)÷5日

つまり、5日間の終値の平均値を表しているのが、5日移動平均線です。

お茶目なグランビルでも、なんとか作れそうな計算式でしょう?

 

この移動平均線をチャート上に描くと、

価格がどのように動くのかのトレンドが把握できるようになります。

上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、トレンドレスなのかということが

簡単に分かってしまうのです。

為替取引の基本は、トレンドの流れを読みそしてこのトレンドに飛び乗ることですが、

移動平均線を使いこなすことができれば、

このトレンドを読み解くことができるということになります。

 

実際に、25日移動平均線をチャートに描いてみましょう。

25日移動平均線

チャートを見て分かることは、

移動平均線は価格下落に沿って下方向に動いている流れから、

今度は一転して上方向に動いている流れを確認できます。

であれば、弱い動きを表す下方向の動きをしている時はショート目線で入ればよく、

上方向を向いているときはロング目線で入れば取りやすいということがわかります。

 

ただし、25日移動平均線はあくまでも短期の値動きを表す指標です。

中期的な値動きまで確認することはできません。

上記の売買判断は本当に正しいのか?

 

そこで、自信を深めるために短期と中期的な価格の波動動向を知るために、

75日移動平均線も加えてチャートを再度見てみましょう。

75日移動平均線

25日間の終値を平均化した25日移動平均線は下降トレンドから転換し、

75日間の終値を平均化した75日移動平均線を見ても、

価格の動きが下落してきていることがわかります。

どうやら、短期的にも中期的にも売り圧力が強そうです。

このように移動平均線は期間を組み合わせてみることで、

動きをより詳細に捉えやすくなるという特徴があります。

 

なお、

25日移動平均線の動きは平均化するための終値の数が25しかないので、

動きは価格とより連動する反面、

75日移動平均線は75日間の終値を足しているだけに、

25日線よりも緩慢となります。

 

上記のチャートで売買戦略を考えるとすれば、

最初は売りで入り、その後買い目線が効果的であるということがわかりました。

 

今回は、移動平均線を使えば価格の流れが捉えられやすいこと、

2本組み合わせてみることで一層トレンドが掴みやすいことを学びましたが、

『では移動平均線を使った売買戦略はどうすれば良いのか?』

そのような疑問を持たれた方もいると思います。

 

そこで、次回の為替講座では、

移動平均線の売買戦略について解説していきます。

これは、すごく効果的な戦略なのでぜひ見るようにしてください!

【ファンダメンタルズ分析とは?】に続く