市場心理の変化をつかむ

下降トレンドを刻み続けるドル円のチャートも

いよいよ見飽きてきましたね。

こんばんは、あおのり先生です。

 

 

市場では、介入か?量的緩和か?と

憶測が憶測を呼ぶ状態ではありますが、

依然としてドルは円やユーロと比べて一段と弱い

相場展開となっています。

 

 

実は、昨日は強めの経済指標に反応する形で

少しだけドルが反発していたのですが、

本当に小さな反発で終ってしまいました。

 

 

今の相場の特徴としては、

ドルの買い材料には一時的に反応するものの、

その勢いが続かないと言った特徴があります。

そのくせ、ドルの売りの材料には敏感に反応します。

 

 

言いかえればつまり、

『ドル相場の地合が弱く、市場心理はドルに弱気である』

と言うことでしょう。

 

 

市場心理と言うのは、

例えばドルで言うならば

『ドルの地合が強いとか、弱い』という雰囲気のことです。

 

 

・好材料が出ても上昇が続かない

・重要指標発表後に売りが殺到する(売り待ち)

・上昇よりも下落の時間が長い

などなど

 

 

こういうときに、

『地合いが弱いなぁ』などと判断することが出来ると思います。

地合いが弱い時に買っても勝てる確率はすごく低いですし、

反対に売りから入れば勝率も飛躍的に高いものになるでしょう。

 

 

なので、地合いの強弱を感じることの出来る投資家は

その流れに乗っかろうとするのが通常の行動でしょう。

となると、また市場心理はどんどん一方に傾いていきます。

 

 

まさに、いまのドルの状況は

『市場心理が弱気に傾いている』

と評価できます。

 

 

例えば、今のドル円だとしたら、

『売りから入るのがベター』だというのは

事実として受け止める必要があるかもしれません。

 

 

もちろん介入狙いでロングを狙う戦略が

悪いというわけではありません。

 

 

ドルが弱気になっている一番の原因は

量的緩和に対する警戒感にあるところが大きいのですが、

それに乗じて『たくさんの投資家がドルを実際に売っているから』

という視点は絶対に外してはいけません。

 

 

彼らもこのまま永遠にドルを売り続けられるわけではないので、

何も好材料が無くとも、量的緩和を予想通りに行うのだとしても、

時間とともに市場心理は常に変化していくということは

いつも頭の片隅に置いておきましょう。

 

 

経済指標や要人のコメントだったり、

マーケットの反応が今までと違ってきたなと思ったら、

それは市場心理の変化として受け取ってください。

 

 

経済指標や政策の良し悪しの字面だけを眺めるのではなく、

マーケットをしっかりと観察して、市場心理を正確に受け止めることが、

相場で勝つための初めの第一歩だと思います。

 

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