ユーロ不安の中のトレードとは?

 

ユーロ相場がやや落ち着きを取り戻しています。

ユーロ不安はもう再燃しないのか?

 

こんばんは、あおのり先生です。

 

本日のマーケットでは、例にもれず

『アイルランド問題』が最注目されています。

 

昨日のメルマガ同様に、

欧州全体でアイルランドを救済しようという機運が

徐々に高まってきている展開に変わりはありません。

 

アイルランド問題は、

短期的には落ち着きを取り戻しつつあるといったところであります。

 

 

 

こういったことが好感され、

ユーロには買い戻しの動きが見られ、

これに株や商品の大幅高も加わっています。

 

『ユーロは安心だ』

 

NYダウや原油市況も改善してきており、ユーロ不安は後退している』

 

とみたトレーダーの間では買い安心感が広がっており、

アイルランド問題以降下げ幅を拡大していたポンドや豪ドルなどの通貨に

幅広い買いが入っています。

 

 

 

とはいえ、

EUECBはアイルランドの支援に向けた協議をしている段階であり、

援助が確定しているわけではないのです。

 

あくまでも、

アイルランドが支援されそうだということでユーロが買われているのであり、

支援体制の具体策がなかなか決まらなければ、

ユーロの失望売りがいつでてきてもおかしくない状況と言えます。

確定していたとしても絶対に安心はできません。

 

 

さらに言ってしまえば、アイルランド以外でも、

財政危機に陥ろうとしている国は枚挙にいとまがありません。

 

ギリシャ、ポルトガル、スペイン、イタリアなどなどなど・・

 

これらの国は財政状況が良くないために、

いつユーロ不安のネタにされてもおかしくない状況なのです。

 

 

 

このように、

アイルランド問題も含めユーロは予断を許さない状態であり、

再度ユーロ不安をネタにした報道がされれば、

相場はユーロ安に大きく反応してくることも十分考えられます。

 

本日は、

欧州中央銀行(ECB)主催の会議で要人発言が多数予定されることから、

ユーロ安を大きく動かすことも想定できます。

 

 

仮に、

要人発言でアイルランド支援がなかなか進まない声明が出されたり、

他のユーロ諸国の財政問題がクローズアップされる事にでもなれば、

ユーロがたたき売られることになりかねません。

 

不安定な時期だけに、要注意です。

 

 

 

このような相場だからこそ、

特に気をつけてもらいたいのがリスク管理です。

 

もし、

ユーロが急落なんてしてしまう局面がくれば、

あなたのリスク管理がしっかりとできていないと、

資産を大幅に減らしてしまうことになるでしょう。

 

 

 

リスク管理ができていないことは、

損失拡大に繋がります。

 

ユーロ/円が1円、2円、3円と下がり続けていく中で、

あなたはユーロ/円の買いを維持すればどうなるでしょうか?

 

値下がりし続ける中で買いを維持しているわけですから、

日に日にお金が減っていくことになります。

 

レバレッジをかけすぎていたり、

取引通貨数量を増やしていれば、

損失は特に大きいものになっていることでしょう。

 

最後の最後まで買いを維持していたら、

『とんでもない損失にまで膨れ上がってしまった!!!』

と泣きを見ることにもなりかねません。

 

 

 

こういった事を防ぐためにも、

会員様(http://www.fxao.net/1119.html)にはすっかりおなじみですが、

リスク管理が必要なのです。

 

私のリスク管理のやり方は、

注文前に適切なポイントに損切り注文を設定する方法です。

 

 

 

リスク管理のポイント2つあるのですが、

1つめとしては【注文前】に損切りオーダーの幅を決めることです。

 

エントリーの前に予め損切り幅を決めておき、

エントリー後に機械的に損切りオーダーを入れましょう。

 

その価格まで値段が下げてくれば、

その時点で損切りが自動的に確定します。

 

そのため、感情に振り回されることなく、

安心した気持でトレーディングをすることができるのです。

 

損切りオーダーを設定してこなかったという方は、

逆指値注文を使って必ず損切り設定をするようにしてください。

 

 

 

一方、

損切りしようと考えていたポイントまで値を下げてくれば

本当に思いきって損切りできるのでしょうか?

 

おそらく、多くのトレーダーは、

『もう少し持っていれば買い値には戻ってくるだろう・・・』と考え、

損切りを先延ばししようとしてくることでしょう。

 

しかし、

損を確定すればお金を失うことになるだけに、

負けを認める行為というのはなかなかできるものではありません。

 

大体の人が自分の負けを認めたくないがために、

 

損失を先延ばしにしようと考えてしまい、

結果として自滅への道を突き進みます。

それではいけません!!!

 

 

 

そういう経験は私もたくさんしてきましたが、

初心者や時には中級者までもが犯してしまう最大の間違いです。

 

なぜなら、人間とは弱いものです。

 

命の次に大事なお金をかけている局面で、

冷静な判断をなかなか下せないのが人間の本質です。

 

だから、

本能に逆らうために、

感情に負けないために、

前もって損切りオーダーを設定しておくのです。

 

 

 

『損切りをあらかじめ設定しなけらばならない』ことが理解できたら、

次にしなければならない事は、

『適切なポイントに損切りオーダーを設定すること』となります。

 

適切なポイントとは、

上昇トレンド(下降トレンド)が否定されたポイントです。

 

具体的に、

上昇トレンドを形成している相場なら、

上昇トレンドの下や直近安値の下にストップロスオーダーを設定できます。

 

こうしておけば、

仮にトレンドラインを割って下げてきても、

上昇トレンドからの転換点だと判断し、

損切りしていくことができます。

 

今までのトレンドから明らかに変化しているポイントであり、

そういったポイント以降もポジションを維持していても、

利益を出すことは難しくなったと判断し、

損切りしていけるのです。

 

 

 

このように、

明確なリスク管理をしていくことで、

どんなに激しい相場の動きになろうが

損失が限定されることになります。

 

損切り設定もしていなければ、

ちょっと寝ている間に相場が激動し、

大損にもなりかねません。

 

これでは、

うかうか眠りにつくこともできないかもしれません。

 

『眠っている間に暴落してしまったら・・』と不安になりますよね。

 

だから、損切りオーダーは必ず設定していかなければなりません。

 

 

 

リスク管理さえできていれば、

なにも相場に怯えることなんて一切ないんです。

 

不安定な相場環境なだけに、

リスク管理を徹底し安心安全のトレードを心がけ、

着実にゆっくりと資産を増やしていきましょう。

 

 

 

投資とは長期戦であり、

短期戦ではありません!

 

この世界では、

短期でたまたま儲けたとしても、

長期で勝ち続けることはなかなかできないのです。

 

そのためには、

リスク管理を徹底し、

あなたの資産をシビアなくらい守ってトレードして下さい。

 

このページトップへ