現在のドル円で必ず意識すべきポイントは!?
ドル/円は短期的な上昇トレンドラインを下抜けたことで、
セオリー的にいけば売りから入りたい場面です。
では、どのポイントまで引きよせてから、
上昇パワーの弱ったドル/円を売り崩していけるのか?
メルマガご清覧頂き誠にありがとうございます。
あおのり先生です。
本日のマーケットでは特に材料もなく、
動きづらい相場が続いています。
特に欧州では、アイルランド、ギリシャに続いて
今度はポルトガルの財政問題がクローズアップされだしています。
ポルトガルは、
すでに10年物国債利回りが7%を超えており、
債務不安が顕在化を感じざるを得ない状況でしょう。
ポルトガルのように主たる産業がないため税収に乏しく、
借金の返済能力がないとみられている国の国債を引き受ける
のは中々勇気がいる行為です。
破たんしかかっている国にはお金は貸したくはありませんから、
そういった投資家たちの思いが国債利回りにあらわれています。
この“ユーロ圏の財政問題”は依然として根が深そうです。
一方で、ユーロ圏最大、そして唯一と言って良い
経済大国ドイツは10年物国債利回りが2%後半です。
これは、ドイツの経済が健全で、
信用されているからこそ利回りが低いわけです。
ドイツの2.8%の国債利回りである一方で、
ポルトガルの利回りは7%を超えており、
同一の経済圏の中でこの利回り格差の拡大は
正に異常事態と言える大変な事なのです。
この格差拡大が、
マーケット参加者の不安心理を増幅させています。
世界の為替マーケットは“金利を中心に動いている”
というのは既にお話させて頂いたかもしれませんが、
こういった為替市場の真に迫る視点は忘れてはいけません。
そのような不安心理が、
他の金融マーケットにも影響を与えています。
たとえば、
NYダウなどは昨日一時的に100ドル以上も下落しました。
ユーロ不安による不安が、
他のマーケットに伝播した結果でしょう。
なにも金融マーケットは
為替マーケットだけではなく、
株式、国債、商品市場が相互にリンクしており、
密接な関係をもって相場を動かしています。
今回のようにユーロ不安が台頭すれば、
リスク回避の動きが顕在化して、
株を売っておこうという動きが強まります。
NYダウが崩れたことから、
ドル/円もやや円高に押されているといった展開です。
ドル/円の1時間足チャートをよくよく見てみると、
1月2日安値80.90円と1月4日安値81.67円を結ぶことで
形成されている上昇トレンドラインを下に抜けています。
このことから、
ドル/円の買いの勢いが今までよりも衰えていることが、
上昇の角度から把握することができます。
となると、
今までのように買い目線の戦略から、
売り目線も織り交ぜたトレード戦略に変化させて
いかなければなりません。
では、どこで売れるのか?
あおれは、ドル/円の直近高値のポイントに
注目していきたいです。
昨日の高値である83.26円では、
上昇がおさえられています。
ということは、
今回も直近高値ではある程度の押し下げ圧力が
働くと考えられます。
そうなると、
直近高値83.26円付近まで値を上げてくれば、
あとは売り崩していくだけです。
当たり前の話ですが、
相場が自分の思惑に反することは
毎日のように起ることです。
絶対、思惑どおりにいくなどということは、
どんなトレードにもありえません。
私たちは、
リスクを背負いながらトレードをしているということを
まず理解したうえでFXをしなければならないのです。
FXをしている以上、
損失を受けるというリスクから逃れることはできません。
ですから、
リスクをヘッジするためにも、
直近高値の上にはストップロスオーダーを設定し、
リスクを防ぎながら、
安全・安心の心理状態で資産をコツコツ増やしていきましょう。