負けるのは人間の性
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あおのり学校メルマガ２０１４年６月５日号
著者：あおのり先生
テーマ：チャート分析
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こんばんは、あおのり先生です。
いつもメルマガ購読ありがとうございます。
FXを始める動機は、
お金を増やすことを実現したいからやることになります。
このことは、すべての人に共通していることです。
お金を増やせないのであれば、
FXを始める価値などありません。
お金を増やすことを期待しているからこそ、
みなFXに取り組んでいるのです。
お金を増やせなければ、
FXなどやる価値などないことになります。
しかし、どうでしょうか。
お金を増やしたい思いとは裏腹に、
実はやり方をわからないで取引する人のほとんどが負けしており、
FXを始めたとき以上にお金を失ってしまっています。
中には、数百万円、数千万円の損を出してしまったという声も、
この世界にいるとよく聞きます。
なぜ大負けしたのかをよくよく聞いてみると、
投資家たちは決まって、
次のように言います。
『損切りを入れることができなかったから、大負けしまった』と。
あなたがもし本気で勝ちたい覚悟があるのであれば、
大負けしないことが大前提です。
でも、そうなる気持ち、良くわかります。
なぜなら、命の次に大切と言われるお金を失うことは、
感情的にも受け入れにくいことだからです。
例えば、
今あなたが100万円の元手でFXを始めた時に、
30万円の含み損を抱えたと仮定すると、
それを損切りすることができるかを自問してみて下さい。
おそらく、
多くの人は損切りを切ることができずに、
右往左往することになるでしょう。
軍資金に対して3割もお金が失われていれば、
誰しもが損切りをすることを心苦しく思うことになるはずです。
では、思惑に反して価格がさらに逆に動き、
40万円の損失を出した場合はどうでしょうか。
30万円の含み損が、40万円に増えてしまえば、
ますます損切りを入れることが難しくなります。
躊躇してしまいます。
であれば、
損失拡大という傷口が大きくなる前に、
早めの損切りを入れれば良いだけの話ということになります。
しかし、それが難しいのです。
理由は2つあります。
1つ目が、
持っていればまた元に戻すかもしれないという
期待感があるからです。
30万円の損失がまた元の100万円に戻す可能性も
ないわけではありません。
30万円の損失を被るくらいなら、
期待感を持っていた方が気が楽です。
こうして期待感を持つことが、
損失をさらに拡大する要因です。
もちろん、期待通りに戻る時もあるでしょう。
運が良ければ、
しかし、損切りを入れることができないスタイルをしていても、
いずれはその期待が裏切られる時が必ず来ます。
その時がお金を失う破滅の時です。
損切りができなければ、
心理的に受け入れられないほど逆に動いた時に、
お手上げになってしまいます。
そうなってしまうと、期待も失い、
すぐにでも気分を楽にさせたいという思いに駆られ、
損切りを実行することになります。
それでは遅いのです。
さらに言えば、
早めの損切りをできなくしている人間の性もあります。
これは、赤ん坊として
『オギャー、オギャー』とこの世に生を受けてから、
持って生まれた人間の潜在的な感情が邪魔をしていることも
理由の二つ目として挙げられます。
つまり、人は利益を出す喜びよりも、
損失を出す痛みの方が、
３倍の感情的負担になってしまってしまうのです。
このことは、
2002年にノーベル経済学賞を受賞した
ダニエル・カーネマン博士が
「プロスペクト理論」の中で説明しています。
この理論によると、
人間は利益を出す喜びよりも、
損失の痛みの方が、
約3倍の感情的負担を受けてしまうことになることを、
証明しています。
人は利益がちょっとでれば利益確定をして嬉しく思い、
そして逆に損切りが出た場合は、
その負担を避けようとすることになります。
つまり、
損が大きく利益が小さい損小利大になってしまう
性があると言っているのです。
このことは、FXユーザーを悩ませる重大な問題です。
人間の本能に逆らって取引しなければならないからです。
持って生まれた本能に逆らうことは、
並大抵のことではありません。
この問題を解決しない限りは、
FXで利益を上げることなどできないことになります。
あなたが早期に損切りを入れることができる解決策は、
２つしかありません。
そして、この解決策を次週プレミアムの中で解決していきます。
もうこの解決策をプレミアムで伝えることは
二度とないかもしれません。
早期損切をすることで大損を防ぎたい方は、
負け続けるという人間の持って生まれた性を克服したい方は、
学ばれることを強くお勧めしておきます。
