あおのり学校ブログの為替講座担当、
あおのり学校に来てくれている方の多くは、
為替に興味をお持ちの方が多いと思いますが、
金融商品はFXの他にも様々なものがあります。
株式、国債、外貨預金、商品先物、投資信託、
不動産投資信託(リート)、CFD、デリバティブ商品など。
これら金融商品は商品属性が違うので、
値動きに違いがありますし、
リスクが高いものから低いものまで実に様々です。
多くの方がFXに特に興味を持っていると思うので
今回はFXの5つのメリットを挙げていきます。
価格が上昇するか、下落するを予想するだけ
FXとは、「Foreign exchange」を略しており、外国為替証拠金取引を意味します。
異なる2国間の通貨を取引して、為替レートの差額で利益を上げるものです。
例えば、あなたがドル円を1$=100円で買ったとします。
予想通り1$=105円に値上がりしてくれれば、5円の利益です。
逆に、思惑に反して1$=95円まで値下がりしてしまえば、
5円の損失となります。
上記では1通貨単位売買の例を挙げましたが、
FX業者で取引する際の売買単位は「1万通貨単位」が基本です。
つまり、1$×10、000通貨単位が取引単位となるため、
1$=100円の場合は100万円の資金が必要です。
最低の取引単位が100万円の取引はちょっと怖いなと、
思われた方もいるかも知れません。
それならば、1000通貨単位の取引ができるFX業者もあるので、
そちらを利用すれば、
1$=100円の場合は10万円(1000通貨)の資金力で取引することができます。
投資元本が少なくても資金サイズを大きくできる
1万通貨で取引した場合は、
100万円以上の元手を必要としますが、
『そんなにお金を持ってないよ。。。』
と落胆された方もいるかもしれません。
そこを取引できるようにしたのが、FXの魅力の2つ目です。
預貯金の中から余裕ある投資資金をFX業者に預け、
その証拠金を担保にして最大25倍(法人の場合は200倍)まで
【レバレッジ】を掛けることがFXでは可能だからです。
例えば、
あなたがドル円を1万通貨買おうとしたとします。
その時のレートが1$=100円だとすると、
4万円の証拠金をFX業者に預け、レバレッジを25倍かけることで
ドル円を1万通貨まで買うことができます。
計算式は、以下の通りです。
4万円 × 25倍 = 100万円(1万通貨単位)
仮に、100万円の投資資金があれば、
25倍のレバレッジを掛けることで、
2500万円まで資金サイズを膨らませて
売買をすることができることになります。
もちろん、
フルにレバレッジを掛けるということは
それだけリスクを拡大することになりますので、
少ない金額で大きなリターンを得ることが可能となります。
ただ、気を付けてほしいことは、
FXはレバレッジが25倍も掛けれるために、
リスクの取り方を間違えると大損失を受けかねない危険性があることを
強く、強く認識しておく必要があります。
ちなみに、株式は約3倍、商品先物は約10~20倍まで
投資資金を膨らませた売買ができます。
銀行よりも100倍以上安い売買手数料
FXのスプレッドという実質的な取引手数料は、
銀行で直接外貨を買う手数料よりも、
比べ物にならないほど低い手数料で取引することができます。
下の表では、
三菱UFJ銀行とスプレッドが低いクリック証券を比較していますが、
ドルやユーロなどを円にエクスチェンジした場合の手数料を比較しています。
FX業者と銀行の外貨片道手数料 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
通貨 | 三菱東京UFJ銀行 | クリック証券 | ||||
ドル | 1円 | 0.003円 | ||||
ユーロ | 1.5円 | 0.008円 | ||||
ポンド | 4円 | 0.012円 | ||||
豪ドル | 2円 | 0.012円 | ||||
NZドル | 2円 | 0.018円 |
ドルを円に変えて売り買いをする場合、
FX業者は銀行で外貨を売り買いするよりも333倍、
ユーロは187倍、ポンドは333倍、豪ドルは111倍、
NZドルは125倍も安いことがわかります。
銀行で外貨を売買した場合の手数料がどれほど高いのか、
FX業者を利用した方が手数料がどれだけ安くなるのかがよくわかります。
銀行に多額の手数料を払うのは、
無駄な購入コストなのです。
FXをレバレッジ1倍の状態にして取引すれば、
銀行の外貨預金と全く同じ金利や値上がり益を享受できるのに、
取引手数料はFXの方が格段に安くなります。
私が仮にあなたのファイナンシャルプランを提供できる立ち位置にいれば、
銀行の外貨預金を勧めることはせずに、
FXで1倍のレバレッジで外貨を買うことを提案します。
FXは売買差益以外にスワップ金利も発生
日本の銀行に預金をしていれば、金利は約0.1%しかつきませんが、
金利が高い豪ドルに預金をすれば金利が約3%つきます。
このような二国間の金利差を
日豪の金利差は現在2.9%ですが、金利差を計算すると、
3% - 0.1% =2.9%
仮に、
豪ドル円を買いで持ち続けた場合、
オーストラリアが政策金利を引き下げず、日本が政策金利を引き上げない限り、
約2.9%という金利を貰い続けることができます。
FXの場合、外貨預金と違い、
スワップポイントが【毎日】支払われ続けることになりますので、
仮に豪ドル円を保有していたとすると、あなたのFX口座に約75円が、
毎日「チャリンチャリン」と振込まれることになります。
銀行の口座に預けていても金利がつかず辟易している方は、
FXのスワップポイントを利用して見ると良いかもしれません。
24時間いつでも売買できるFX
FXは24時間取引をすることができる反面、
株式は9~15時までしか取引を行うことができません。
そのため、サラリーマンや自営業者、育児で時間を取れない主婦であっても、
いつでも好きな時にFXを利用することができます。
為替取引は、なぜ24時間取引することが可能なのか?
それは、日本だけではなく、世界中の市場で取引できるからです。
日本時間の5時にニュージーランドのウェリントン市場の取引が開始され、
7時にオーストラリアのシドニー市場が開き、
8時に日本の東京市場、9時に香港市場が開かれます。
続いて、16時にイギリスのロンドン市場、
21時にアメリカのニューヨーク市場となり、
どの国も10時間程度は市場が開かれています。
日本株のように東京市場だけでしか売買できないという制約はなく、
世界のいずれかで開かれている市場で取引をすることができます。
そのため、時間がないという方でも
いつでもどこでも取引できるのがFXの魅力です。