閑散相場でも利を積み上げる方法
本日はアメリカが感謝祭で祝日のため、相場に勢いがありません。
しかし、思いがけないことが起こることも考えられる相場です。
思いがけない相場とはなにか?
そして、サプライズが起こった後のトレードの組み立て方とは?
こんばんは、あおのり先生です。
本日の相場は、
アメリカが感謝祭のため祝日となるため、
方向感が出にくい展開が続いています。
短期的に見ればドルが僅かに買い戻される半面、
ユーロやポンドは値を下げていると言った相場つきです。
本日のアメリカ市場が休みなので、
いったんポジションを整理しておこうという投資家の思惑が働いており、
今までの売りポジションを閉じたことによる買い戻しの動きだと思います。
すなわち、“ポジション調整”といった動きです。
そういった要因で、
相場はユーロ/円の買いが僅かに入っているのだと思います。
こういった閑散相場の中、
本日もっとも注意しなければならない事は、
ドイツのメルケル首相の22時10分からのスピーチとなりましょう。
23日にメルケル首相は、
「アイルランドなど欧州の国債を新規で買った場合、
国債購入者にもリスク負担を負わせるべきだ」
と発言しています。
市場の不安をあおる発言をしているだけに、
メルケル独首相が行うスピーチには注目が集まっています。
そもそも、
欧州の国債購入者にもリスクの共有を求めるという発言は
ユーロ不安を再燃させる発言です。
リスクの共有の中身がはっきりしないことには
なんともコメントしようがありませんが、
突拍子もないことは言わないでほしいなとは思っています。
事実、昨日もユーロの優等国家ドイツとユーロ圏の落第国家スペインの
国債利回り格差が2002年以来最悪の水準まで高まってきています。
メルケル首相の発言などでユーロ不安が高まっているため、
アイルランド、ギリシャ、スペインなどの国債利回りが
プレミアム分として急上昇しているのです。
こういった環境下で、
本日22時10分のメルケル首相のスピーチを迎えるわけです。
23日の発言にさらに踏み込んだ内容がでるようだと、
相場はユーロ不安再燃といった展開も十分に考えられます。
本日22時10分以降に大きなボラがあるかもしれないと言うことも
一応想定しておきましょう。
仮に、波乱の相場展開を迎えれば、私たちはどのような
トレードを組み立てていくことができるのでしょうか?
どんなに相場が荒れてこようとも、
私たちが取るべき最善のトレード戦略は、
常にトレンドを見失うことのないトレードを心がけていくことです。
トレンドに逆らわずにトレンドに上手く乗っていくことこそが、
利益を増していくコツとなります。
下降トレンドの相場なら、売っていくことで流れに乗ることができますし、
上昇トレンドの相場なら、買っていくことで流れに乗ることができます。
考えてみればわかることですが、
今のようにユーロ/円が下がり続ける相場では、
基本的には買っていくよりも売っていくことが儲かりやすくなります。
たとえば、
【10】下げて【3】戻すような相場なら下降トレンドなら、
売りから入った方が利益を出しやすくなりますよね?
こういうときに、
あえて逆風吹く中を突き進むのではなく、
素直にトレンドに乗っていきましょう。
そうすれば、自然と利益は付いてきます。
では、肝心のトレンドというのは、いったい何種類あるのでしょうか?
実は3つしかないんです。
上昇トレンド
下降トレンド
そして、もみ合いトレンドの3つだけです。
相場というものは、この3つのパターンに必ず当てはまります。
『今の相場がこの3つのトレンドのうちどのトレンドなのか?』
をまず意識してください。
トレンドの種類が分かった所で次にしたいことは、
下降トレンドか上昇トレンドの見極めを持つことです。
逆に、横ばいトレンドの場合は、
トレンドレスの状態ですからなかなか利益を上げづらいのが現実です。
あくまでも、上昇トレンドや下降トレンドを見つけ、
そのトレンドに乗っていくことで利が乗ってきます。
ユーロ/円の場合なら、下降トレンドとなっています。
下降トレンドというのは高値と高値、安値と安値を切り下げる状態が
継続している状態です。
ユーロ/円(1時間足チャート)が高値と安値を切り下げている相場が続いているのが
分かりますよね?
下降トレンドが終焉を迎えるまでは、基本的には売りっていくことで
利益を出せる相場です。
下降トレンドが終焉を迎えるポイントは、直近高値111.77円を
超えたところになります。
この水準を超えてこない限りは、
基本は売り目線で売り場を探していきけます。
111.77円を超えてくるまでは、
慌てることなく売り場を探していきましょう。
相場というのは
トレンドを味方につけることで利益を上げることができるものです。