ドル円は86.00円付近を抜けるかどうかが焦点
こんばんは、あおのり先生です。
外為市場は、過去最大と言われる2兆円規模の為替介入を実施してから
円安の流れが止まらない展開が続いています。
日銀による為替介入の影響のほどをうかがい知ることができる相場となっていますが、
政府・日銀はあとどれくらいの為替介入をすることができるのでしょうか?
政府には、通常の一般会計とは別に急激な為替変動に対処するための外為会計があり、
この枠には残り約30兆円の外貨を買う余力があります。
そのため、やろうと思えばドルやユーロを買うことができるので、
まだまだ円安に誘導することが可能です。
30兆円にも及ぶ枠があるために、ヘッジファンドや外銀などの投機筋はなかなか
円買いを仕掛けづらくなっているというのが今の相場の実情です。
仮に、投機筋が円を買っても、30兆円の枠がある政府・日銀の円売りで大やけどを負ってしまうリスクがありますからね。
このような相場の中、日銀の介入を好機と捉えドル/円やクロス/円に買いを入れたものの、
利食いポイントがわからず不安に思っている方や、上げすぎ感から売りエントリーで入って
みたものの、短期的な上昇トレンドが続いている相場なので不安に思われている方もいらっしゃることでしょう。
あるいは、買い場を逃したと悔しがり、次の注文場所を必死になって探している方など様々な
方がいると思います。
そのような方のために、現在のテクニカル的な売り場や買い場を今回はお伝えします。
その上で、注文を出す際にもっとも重要となる“損切り”について重点的に解説させてもらいます。
先日のメルマガでもお伝えしたことですが、テクニカル上のドル/円の上値目途は85.90円
付近となっており、このポイントでは上値を抑えられています。
そのため、このポイントを抜けるかどうか今後の焦点となっています。
仮に、このポイントを抜ければ、買いが入りやすくなります。
私が入手した機関投資家の注文動向を見ると、86.00円付近には500億円分もの大口買い
注文が入っています。
そのため、テクニカルだけではなく、需給の観点から見ても86.00円を超えたあたりは上昇しやすいポイント
と言えそうです。
一方で、85.90円付近で買いの勢いが続かずに反落すれば、利益確定の売り圧力が広がり、
いったん軽い調整が入りやすいポイントと考えます。
そのため、ドル/円にエントリーしていくなら、86.00円をしっかりと超えたあたりで
買っていくのがよろしいでしょう。
一方で、そのポイントから反落したあたりが売り場となるベストなポイント
と見ています。
エントリーする際の注意事項としては、損切りを“逆指値注文”を使って
必ず入れなければならないと言うことです。
なぜなら、ボラティリティーが大きくなっている相場なだけに、損切りを設定しなければ
大怪我をする可能性が高まります。
86.00円付近を上昇して買いで入っても、その上昇が続かず下げることも十分考えられます。
一方で反落した場合も、一時的に下げた後、再度大幅上昇なんてことになることも
ありえるわけです。
自分が想定した思惑と外れることがFXの世界ではつき物のため、
損切りは必ず設定しておかなければなりません。
損切り設定さえできていれば、仮に騙しにあおうが、思惑が外れようが、損失は限定的となります。
損切りポイントの詳細は動画で詳しく解説していますので、下の動画をご覧下さい。
動画で解説
こうしておけば、損失は限定的となり、1回のトレードで大きな損失を出すことも基本的にはなくなります。
利益を長期に渡り大続けているFXトレーダーは私が知る限り全員損切り設定をしています。
深手を負わないためにも、損切り設定を必ず忘れずに実行していくようにしましょう。