ドル安相場の注意点

 

FOMC議事録公表後、FRBの追加緩和姿勢が示されました。

http://fx-blog.weblogs.jp/fx/

 

そのため、11月のFOMCでは追加緩和が現実の元となる可能性が

高まりをみせ、それを織り込んでドル売りが再燃しています。

 

ドルに対して値を上げているのは、何も円だけではありません。

 

特に、ユーロや豪ドルが対円で大きく値を上げています。

 

ポンドはややドルに対して反発といった展開です。

 

 

 

また、円はドルよりは強いものの、ユーロや豪ドルに対しては

弱い展開です。

 

すでに金融緩和策を実行している日本や、追加緩和を打ち出そうと

しているアメリカをよそに、EUは金融緩和を打ち出す姿勢を示して

いないことから、ユーロが再び買われているのでしょう。

 

 

 

いずれにしても、ドルは主要通貨の中ではもっとも弱く、ドル円に

してもいつ年初来安値を割り込んできて、売り進まれていくのか

予断を許さない状況です。

添付ファイル参照

 

このように、ドルを筆頭に円も売られる相場展開の中、

ドルを売っておけば儲かるという相場が続いております。

 

 

 

売れば儲かるから、売りがどんどん入ってきやすい相場でもあります。

ユーロや豪ドルは円やドルに対して反発してきています。

 

ポジションを膨らませたり、新たな参加者が売りから入ってきています。

 

しかし、売りが極端に膨らんだら、その反動も大きくなるのが相場の世界です。

 

 

 

なぜなら、売っている投資家は多くの売りポジションを抱えています。

 

売りがどんどん増えて、ドルはどこまでも売られていきます。

 

誰でも簡単に勝てるようになる相場がくれば、みなが浮かれて

売りを追加で入れてきます。

 

こうして、売りが売りを呼ぶと言う祭りが始まります。

 

 

 

しかし、膨らみすぎてきたポジションは行き過ぎているわけだから、

必ず収縮に向かいます。

 

収縮のスピードは、相場が一方向に行き過ぎているときほど大きくなります。

 

つまり、下げすぎた後の反発は、大きな利益を確保しやすくもあるのです。

 

 

 

ドルは下げ続けているので、下げる相場しか想定できないと言う方は、

チャンスを逃しかねません。

 

下げる方向性で今まではきていますし、現時点では売り目線でも

かまいませんが、反転したときのパワーは大きいものになるという

想定も持っておかなければなりません。

 

常に複数のシナリオを持つ!

 

そうしておけば、想定外のことが起こっても、素早くマーケットの動きに

対応することができます。 

 

日銀の為替介入が入れば一時的にはドル高になるだろうし、

アメリカの追加金融緩和観測が遠のけばドルが買われやすくなるわけで、

それを材料に一時的にドルが反転することだって十分ありえます。

 

下げすぎたときの反転時のチャンスも掴めるように、心の準備をして

相場に挑んでいきましょう。

 

一つの想定だけなら、そのシナリオが裏切られたときに、思考停止して

しまうだけですから。

 

常に複数の想定を持ちつつ、相場の世界に挑むことはトレーダーとしての

必要最低条件です。

 

このページトップへ