米FRBは金融緩和をしてこない?

昨日の相場は、ウォールストリートジャーナルが報じたある材料で

相場は大きく変動してきました。

 

ウォールストリートジャーナルとは、聞いたことがある方も多いと

思いますが、世界的にもっとも影響力がある全米NO.1の部数

を誇る日刊新聞です。

 

その中で、アメリカのガイトナー財務長官の発言が大きな注目を

集めることになったのです!

 

 

ガイトナー財務長官は、

「これ以上円やユーロに対してドルが下落することはない」

との見方を示しました。

 

 

 

この材料を受け、113日のFOMCで大規模な金融緩和を

してくるのではないかと考えていたトレーダーたちの期待を

裏切ることになります。

 

 

あれ?アメリカは金融緩和をしてこないのかな?

あるいは、金融緩和の規模を小さくしてくるのか?

このような思惑を、私たち投資家たちに抱かせる発言となったのです。

 

 

アメリカの経済指標は悪い結果が続いていただけに、11月の大規模な

金融緩和はかなり織り込まれていました。

それだけに、疑念を抱かせるメッセージとなったのです。

 

 

 

いったいアメリカは金融緩和をやってくるのでしょうか?

あるいは、金融緩和をやってこないのでしょうか?

 

 

 

金融緩和策で、100兆ドルと言われている米国債を買うことで、ドルを市場に

じゃぶじゃぶ流せばさらにドルは売られてくるかもしれません。

一方で、金融緩和を見送られた場合、ドルは予想外の出来事にドルが買い戻され

急反発してくるかもしれません。

 

 

でも、誰も金融緩和があるのかどうか、そして、どのくらいの規模になるかを

正確にはわかりません。

 

 

現時点でそれを確実に言い当てることは、インサイダー情報でも

手に入れていない限り、ただの『勘』と言えます。

『勘』に頼ったトレードは、判断を間違うことに繋がりやすいため、

トレーダーとしては極力避けたいところです。

 

 

 

勘に頼るのではなく、私ならまずチャートを確認した分析を行ないます。

 

 

チャートとは、過去の価格で動きを表しているものですが、その中で

一定のパターンや法則のような動きを見つけることができます。

 

 

たとえば、今のドル円相場で言えば、下降トレンドが継続している

パターンを見つけることができます。

下降トレンドとは、高値と高値、安値と安値が切り下がっている

チャートのことを言いますが、ドルは今このような形でさげていることを

見つけることができていましたか?

 

 

基本的に、高値と高値、安値と安値が切り下がるのではなく、

安値が切り上がり、高値が切りあがってきたところが

トレンドが転換する変わり目となります。

今は、その兆候が見えないため、下降トレンドを否定する

状態ではありません。

 

 

また、ガイトナー発言などでドル円相場は一時的に上昇するも、

滞在時間が極端に短い状態で下落しているため、売り圧力は強そうです。

 

 

一方で、80.85円付近では、3回ほど値が反発しており、

底固めの動きも出てきています。

 

 

全体的に売り圧力が強まっているとはいえ、短期的に下げ止まりの

兆候も見え始めています。

 

 

下げ止まり感は出てきているものの、戻せば叩き売られる

相場展開なわけですから、現時点では戻し売りを考えていくことが

ベストなトレード戦略と言えます。

 

 

もちろん、その他のラインを超えてくれば、また別の展開に切り替わって

いきますが、この続きは毎週日曜発行のPremiumでお伝えしてたいと思います。

 

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