FOMC後のマーケット展望
FOMCで金融緩和規模が6,000億ドルと決まりました!
この材料を受け、今後はどのような相場展開となるのか?
こんばんは、あおのり先生です。
本日早朝に、FOMCによる金融緩和規模の詳細が明らかとなりました。
追加金融緩和の内容が6月末までに6000億ドルの長期国債の買い取りを発表。
今回は6,000億ドルの規模に決まりましたが、市場に失望感をあたえない規模に
決まったように思います。
市場の予想がだいたい5,000億くらいとなっていたため、1兆ドル規模の金融
緩和を発表していれば、国債を買ってドルを支払っていたため、ドルが暴落しか
ねなかったといえるでしょう。
今のマーケットは、『ドルは本当に大丈夫なのか?』という不安心理が
台頭している相場なので、市場に失望感を与える内容だったらドルも暴落しかねない
微妙な状況です。
そこら辺を、バーナンキFRB議長が慎重に慎重を期して、1,000億ドル上乗せ
した金額を提示してきたんだろうと思います。
1,000億ドルをプラスした程度だったから、マーケットにはそこまで大きな影響はな
かったんだろうと思います。予想よりも20%高くなった程度ですからね。
そうはいいつつも、マーケットにある程度の影響があったのは否めません。
事前予想では5000億ドルが意識されていただけに、それ以上ではドル売りとの
見方どおりドルは急落しました。
ユーロドル、豪ドル/ドルともに100pips以上の大幅な上昇となっております。
これらの動きより、ドル売りが加速しだしてきていることがわかります。
このようなドル売りのメカニズムは、今の相場では次のように機能しつつあります。
国債買い入れで資産価格が上昇→株価・商品上昇→リスク志向からドル売り
実際に、NYダウは、年初来高値圏の11,200ドル台でまで上昇してきており、
この水準をさらに抜ければもう一段上に抜てもおかしくありません。
また、WTI原油先物も84.69ドルをつけており、買い圧力が強まった結果、
上昇してきていると言えます。
株価や商品が上昇してきていることから、リスク志向になっていることは
明らかであり、株価やWTI原油が上昇している限りは、ドルの弱い相場が続きそうです。