ユーロの仕掛けのタイミング
ユーロ/円は大幅安!
ボラティリティーが激しい局面では、どのようなトレードが有効か?
こんばんは、あおのり先生です。
FOMC通過後、為替マーケットは徐々に新たな動きが始まっています。
特に顕著なのが、ユーロの下落です。
先週までは、“FOMCによる金融緩和規模”がテーマとなっており、
ドル不安を背景としてドルに次ぐ流動性があるユーロにマネーが集中しました。
アメリカが金融緩和をしてくれば、ドルの価値が下がるのは当然であり、
ドル下落リスクを防ぐためにユーロが選好されていたのです。
とはいえ、ユーロも安心して買えるような通貨ではありません。
ギリシャやアイルランドの財政問題に加え、ユーロ構成国のポルトガル・
スペイン・イタリアなどの財政も問題視されており、ユーロも決して順風な
通貨ではないのです。
EUの国々は財政問題が深刻化してきているだけに、今後ますます問題が
クローズアップされえてくることになりそうです。
このようなファンダメンタル事情から、ユーロの買いが続くのは難しく、
むしろドル不安のあおりから過剰に買われすぎた分、
現在は調整局面を迎えていると見るべきでありましょう。
ユーロに過剰に集まっていた資金は、FOMCによるイベントが終わった
のを見て、ユーロ売りに転じてきたのです。
ユーロ下落の局面では、今まで買いで入っていたトレーダーの
ストップロスオーダーも巻き込んだ売りも加わり、下げ足を速めています。
イケイケドンドンのユーロ買い相場のときに買ったユーロは、
再び下落に転じてきたために、売り戻しを迫られているのです。
ただ、ユーロを買っている枚数には限りがあり、ストップを巻き込んだ下げにも限界があるので、
そろそろ下げ止まりの局面を迎えるようにも見ることができます。
仮に反発するポイントを見つけるとすれば、10月末安値の111.50円付近の
サポートラインを意識することができます。
過去の値動きから、111.50円は何度かサポートラインとしての有効性も
確認されているだけに、反転の機運が高まりやすくなります
反転した場合の戻しは、下落しているスピード感から判断するに112.80円
付近に落ち着きそうです。
ユーロ/円は、2つのラインに挟まれているため、下値はしっかりしつつも、
高値は徐々に切り下げるという、三角持合いに転じています。
従って、ここからユーロ売りは、すでに時期的にも遅く、
111.50円が抵抗ラインとなるため、深追いしても大幅な利益を確保しづらそうです。
売っていく場合でも、112.80円付近に戻してから売っていくなど、
ある程度の戻しを確認してから仕掛けていくのが良いでしょう。
相場には一直線に下げ続けるという事はなく、戻りのタイミングも
必ずやってきます。
だから、慌てずにエントリーせずに、“様子見”してみることも時には必要です。
一度、エントリーチャンスが来れば、躊躇することなく果敢に仕掛けていくのです。
そうすれば、チャンスの時にしかエントリーしていない分、
利益も付いてきやすくなるのです。