ドル円は強い上昇トレンド継続か?
節目のポイントを抜け、83円台まで急反発!
この勢いは続くのか否か?
こんばんは。
あおのり先生です。
ドル/円相場は、今までのドル売りから明らかにドルが強く戻される相場に
変化してきています。
このような変化は、前回メルマガでもお伝えしていた82.00円付近の
節目を超えたあたりから高まりを見せ、
ストップロスを巻き込みながら買い圧力を強めています。
そして、1か月ぶりの高値である83円台を回復する所まで値は回復。
節目を完全に抜けたことで、先週までのドルを売っていれば勝てた
相場が終わりました。
このままドル/円は上昇圧力を強め、値を上げていくのか?
あるいは、いったん調整が入り、値を下げていくのか?
この疑問に答える為には、ドルの動きが今どうなっているかということを、
ドル/円以外のマーケットでチェックしてみるとよくわかると思います。
米金融緩和が実施される11月初旬までは、ドルがあらゆる金融商品に対して
値を下げていました。ちょうど、下のような関係でドルは売られたのです。
ドル → ユーロ
→ 豪ドル
→ 円
→ 金
→ 株
ドルは売られ、ユーロや豪ドルなどドルよりも金利が高い通貨が選好されたり、
リスク回避の円が買われたり、
株や金になどのリスク商品にマネーは流入しました。
しかし、現在はドルの売り疲れから、ドルが一旦買い戻されています。
事実、マネーの動きは以下のような動きに変化してきています。
ドル ← ユーロ
← 豪ドル
← 円
← 金
← 株
ドルが過剰に売られていた分、ドルにマネーが流入しているのです。
こういった中、特に資金流出が著しいのがユーロとなります。
ご存じのとおり、ユーロはアイルランド問題など対ドルで大幅に値を
切り下げてきてます。
ユーロ/ドルは11月初旬からすでに600pipsも下落しているのです。
アイルランド問題で売られやすくなっているユーロ/ドルが下がる限りは、
ドル/円も基本的には買い戦略が有効です。
ドルに対してもっとも値を下げているユーロにも買いが入れば、
ドル売りの流れの変化と捉えられ、円も買い戻されやすくなると
考えることができます。
ユーロ/ドルの勢いが特に強まるポイントとしては、会員様には
すでにお伝えしている下降ラインのある1.365ドル付近を上抜けてきた時が、
ドルの力が衰えるポイントとなります。
ユーロ/ドルが1.365ドルを抜ければ、ドル/円の買い目線の
ウエートを引き下げる必要がありそうです。
今はまだこのポイントを超えていないだけに、ドル/円は強気の
買い目線を継続していけます。
このように、ドル/円の動きだけでは把握できない動きも、
ユーロ/ドルなど他のドル/ストレート、金融商品の動きを見ることで、
微妙な潮の変わり目も把握できるようになります。
ドル/円だけの動きしか見ていないという方は、
他の金融市場の動きも見ることで、今の相場がどのように
動いているのかということを見極めていきましょう。
金融市場を理解できるようになれば、今のようなドル買いが入っている
時は、ドルを売っていくことが不利だとわかるはずです。