ギリシャが国民投票を​撤回した後の、ユーロ​相場の行方とは、、、

 

 

米雇用統計の結果は、

失業率 予想9.1% ⇒ 結果9.0%

非農業部門雇用者数 9.5万人 ⇒ 8.0万人

となり好悪入り乱れた内容となった。

 

その結果、

特にサプライズとなることなく、

動きに乏しい展開となっている。

非常にやりにくい地合いである。

 

 

 

であるならば、

やはり来週は引き続き、

欧州関連の材料で相場は動く可能性が高そうである。

 

ギリシャのパパンドレウ首相は、

欧州からの支援を国民投票することで判断したい言ったが、

その発言を撤回する可能性が高まってきた。

 

仮に国民投票を撤回することになれば、

今後のユーロ円相場はどうなるのか?

 

こんばんは、あおのり先生です。

 

いつもメルマガのご購読、誠にありがとうございます。

 

 

ギリシャのパパンドレウ首相は、

 

フランスやドイツを中心とした欧州各国が、

 

ギリシャに対する支援8000億円を受けるか否かを、

 

国民投票で決めることを決断していました。

 

 

 

しかし、

 

支援を受けるということは、

 

欧州各国からその借金を返すために、

 

ありとあらゆる面で制約を受けることになります。

 

 

 

ドイツなどはお金を貸すという代償を払っているため、

 

ギリシャが制裁を受けることは至極当然のことです。

 

 

 

その結果、

 

ギリシャ国民の四分の一を数える公務員のリストラの断行や、

 

増税、社会保障費のカットなど、

 

ギリシャ国民はありとあらゆる規制を受け

 

苦しんでいます。

 

 

 

ギリシャ国民はそのような政策で、

 

失業者は増える一方だし困窮しており、

 

その怒りからデモ活動が活発化しています。

 

 

 

このような中で、

 

ギリシャ国民の中には、

 

ユーロ圏を離脱して自国で国家運営をした方が良い、

 

という論調が当然勢いを増していました。

 

 

 

ユーロから離脱すれば、

 

ギリシャの通貨である“ドラクマ”は暴落し、

 

ギリシャの物価は一時的に高騰するでしょうが、

 

その後はドラクマが安いことから、

 

海外への貿易量が増え雇用が回復してくるからです。

 

 

 

とはいえ、

 

ユーロという通貨は、

 

欧州17カ国の単一通貨であり、

 

欧州各国全体がメリットを受けることを決めて

 

結成された歴史があります。

 

 

 

欧州がバラバラであれば、

 

アメリカやロシアという強国から、

 

内政干渉を受けやすくなります。

 

 

 

たとえば、

 

日本のTPPを見てもわかるように

 

メディアを総動員してでも日本に不利な条約を結ばせるために、

 

国民を洗脳したうえでTPP参加を盛んに煽っていることをみてもわかるように、

 

アメリカ都合の貿易条約を結ばされかねない状況です。

 

※TPPが推進されれば、農業だけでも340万人の雇用が奪われる試算も出ています。

その他、医療、会計、金融など24の産業が雇用を奪われることになります。

しかし、日本はアメリカに軍事的に依存し過ぎているため、強く言える立場にはありません(=日米安保条約=片務条約)。

 

 

 

また、

 

欧州は第一次世界大戦、第二次世界大戦で、

 

何千万人という人が死んでいるために、

 

そういった不幸の歴史を回避するためにも、

 

今度こそ団結して争いを起こさないようにと、

 

単一通貨ユーロを欧州17カ国で結成したのです。

 

 

 

そういった歴史的背景があるために、

 

パパンドレウ首相も苦渋の選択をしたことは理解できるのですが、

 

そのことはすなわち欧州不安を増大させることを意味します。

 

 

 

最終的にパパンドレウ首相は、

 

欧州支援に対する国民投票を、

 

撤回するという情報も流れ出しており、

 

欧州の団結を選択する道を選びそうです。

 

 

 

 

とはいえ、

 

ギリシャは今後支援を受け続ければ、

 

欧州やIMFからの制裁も同時に受けることになり、

 

ギリシャ国民の失業率の問題解決にはなりません。

 

 

 

確かに、

 

国民投票を撤回すれば、

 

一時的に欧州不安が後退することで、

 

ユーロが上昇することもあるのでしょう。

 

 

 

ですが同時に、

 

中長期にわたりギリシャ国民は制裁を受けるために、

 

ギリシャ問題は息の長いテーマとなりそうであり、

 

国民投票を凍結したとしても、

 

一時的なその場しのぎとなる可能性が高いと見ます。

 

 

 

欧州は歴史的経緯を見ても、

 

経済規模や国民の気質も違うために、

 

団結することは難しく、

 

欧州不安は今後ますます増大し、

 

ユーロクラッシュがいつかどこかのタイミングで

 

起こりえる可能性が高そうです。

 

 

 

このように、

 

歴史政治経済の流れを抑えながら、

 

大きな視点でチャート分析をしていれば、

 

仮にユーロが暴落したとしても、

 

それは想定通りの結果であったと、

 

納得がいくはずです。

 

 

 

このような相場観を持ちつつも、

 

チャート分析をしていくことができれば、

 

チャート分析だけのトレーダーと比べ、

 

価格の動きを納得しながらチャートリーディングができるために、

 

エントリー判断により迷いにくくなり、

 

チャンスをものにしやすくなります。

 

 

 

今週のPremiumの中のあおのり先生相場観では、

 

日銀の為替介入をした後の外為マーケットの動きについて、

 

過去の介入事例を参考にしながら、

 

皆様にお伝えできればと考えております。

 

 

 

介入後の動きというのは、

 

まさにあおのり先生のシナリオ通りの展開となっているのですが、

 

このような展望があるからこそ、

 

チャートリーディングの効力も一段と冴えてくることを

 

FX勝利の法則Premiumで是非実感してみてください。

 

 

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