ライン分析の“罠”

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あおのり学校メルマガ2014年6月27日号
著者:あおのり先生
テーマ:チャート分析
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こんにちは、あおのり先生です。

いつもメルマガ購読ありがとうございます。

 

トレンドライン分析には、

大きな損失を被る“リスク”があります。

大きな損失を出さないためには、

そのリスクを事前に理解しておくことが求められます。

直近のドル円相場を見ても、

7回連続で機能していたトレンドラインを割り込んでいますが、

やはり7回も反発していたくらいですから、

警戒しなければいけない点があったと言えます。

その前に、

今までお伝えしていたトレンドライン分析のおさらいです。

有効なトレンドラインとなるためには、

「3回以上の反転」「45度の角度」「継続した期間」

の3つが重要であるということを見てきました。

これらの条件に当てはまるに従って、

トレンドラインの有効度は高まります。

しかし、

どんなに有効に機能し続けたトレンドラインであっても、

必ずラインが機能せずに逆に動き出す局面を迎えます。

プレミアムでお渡しているトレンドラインを見ると、

トレンドライン上で7回反発していることが

確認できます。

この角度上での有効性がチャートからわかるために、

ライン上ではマーケット参加者の

多くがロングを仕掛けているためです。

ロングを取る人が増えれば、

ロング枚数がショート枚数よりも増え、

反発するからです。

しかし、

大口の資金を動かすヘッジファンドは、

そこで再びマーケット参加者が

ロングを取ることを予測して、

ロング勢を突き崩すために

より大きな枚数でショートを仕掛けてきます。

そうなると、

ロング参戦者がラインの下に設定していた

ストップロスオーダーに引っ掛かり、

売り崩されることになります。

損切りをする際には、

買っていたポジションを売り決済して、

損切りを確定する必要があります。

大口の売りに、

ロングを作っていた多くのマーケット参加者の損切り決済、

つまり、売りオーダーが入ることによって、

短期間で大陰線を付けて下落しやすいのです。

機関投資家の売りに加え、

個人投資家の損切り(売り)も加わるためです。

実際に、直近のドル円チャートの中でトレンドラインを割れてから、

ローソク足は大陰線を付けて、

下落していることがわかります。

トレンドラインが有効に機能すればするほど、

そこでは多くのロングが入っていますが、

一度トレンドラインを割り込めば、

大きな売り圧力が働くことになります。

私たちは、

トレンドラインが有効に機能している時であればあるほど、

大きく下落することも予測しながら

マーケットに対峙していく必要があります。

何度もトレンドラインが有効に機能していれば、

多くのマーケット参加者はその成功に酔いしれます。

大口で資金を動かす機関投資家は、

そこを突いて大きな資金サイズでショートを狙い、

価格を崩れさせることを狙ってきます。

慢心、油断をしているところを、突いてくるのです。

私たちには、機関投資家のように豊富な資金は用意できません。

だから、彼らのようにタイミングを計って、

マーケットを動かすことはできません。

トレンドラインが継続する期間が長ければ長いほど、

彼らは“虚”をついて、崩そうと狙ってくるのですから、

そういったことを予測しながら

マーケットに対峙しなければいけません。

同様に、大口の動向も私たちは想定し、

マーケットを見ていかなければ、

いけません。

彼らは思わぬところで虚を突いてきます。

相場で利益を上げている相場師は、

チャート分析という誰でもできること以外に、

マーケットに参戦している、大口の意向も想定しているものです。

ライン分析の罠には、

大口の仕掛け売りがあることがわかりましたが、

大口の意向で大損を出すのが、一般的な個人投資家です。

経験値も、資金力も、技術力も、情報力も

機関投資家の方が優れているのだから、

せめて、技術力と情報力は互していかなければ、

勝てる戦にも勝てません。

勝てない、勝てないと嘆く前に、

プレミアム事務局内に格納されている、

投機筋動向を見て、

技術力と情報力をまず深めてみてはいかがでしょうか?

 

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