マーケットの“異変”

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あおのり学校メルマガ2014年7月4日号
著者:あおのり先生
テーマ:相場観
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こんにちは、あおのり先生です。

いつもメルマガ購読ありがとうございます。

 

今の時代を生きる多くの人達は、

お金を今までのように増やせない

悩みを抱えています。

それは、銀行にお金を預けておいても、

金利がゼロであるということです。

1億円預けたところで、

金利は雀の涙ほどしか入ってきません。

 

確かに、銀行の預金は安心です。

銀行が破綻したとしても、

1000万円までは預金が保証されます。

でも、銀行にお金を預けてみたところで、

金利がゼロであれば、意味がありません。

 

では、どこに投資をして置いてあるだけのお金を

上手に運用していけば良いのか?

それは外貨投資が有力となるのか?

 

下のURLを少し下にスクロールさせた、

政策金利比較表を見て下さい。

http://aonorifx.com/info/#imm

 

日米欧英豪の政策金利比較表です。

かつて、豪は7%を超える政策金利でした。

政策金利とは、銀行が中央銀行からお金を借りる際の、

参考金利レートです。

 

制作金利が引き上げられる時は、

物価が上昇し、景気が良い時に引き上げられます。

2008年序盤は、リーマンショックで

市場が崩れる前の住宅バブルに世界は浮かれ、

景気が良い時でもありました。

アメリカでさえも、政策金利は5%を超えていました。

 

この時に、FXをしていれば、

年間でドル円なら5%前後、豪ドル円なら7%前後の、

スワップポイント金利がついていました。

しかし、今はどうでしょうか?

 

米の政策金利は、0.1、ユーロも0.15、イギリスは0.5、

豪は2.5%です。

そのため、外貨に投資しても、

昔のような金利がもらえなくなってしまいました。

 

なぜ、これほどまでに政策金利が低くなってしまったのか?

それは、日米欧英ともに、

過剰に資金をマーケットに注入する、

量的緩和政策を実施しているためです。

 

日本も、270兆円を市場に供給すべく、

量的緩和を実行しています。

アメリカも、すでに300兆円以上を

市場に供給しています。

欧州も、日米型の資金流通策を

実施しようとしています。

このような金余りを反映しているから、

NYダウも歴史的高値超え、

そして欧州株式市場も暴騰しているのです。

証拠

http://aonorifx.com/info/kabushiki/

 

ただし、アメリカは、

市場にドルを供給する量的緩和政策を、

縮小し続けており、

現在は月350億ドルの供給にまで減らしてきています。

去年末は、月850億ドルの供給をしていたのに、

それを350億ドルまで減らしてきています。

 

一方の日本は、

月7~8兆円規模の円を市場に供給しています。

現在のアメリカよりも、約2倍も、

円を供給していることになります。

 

アメリカは、年内中に量的緩和を終わらせ、

そしてその後利上げに向かう予定です。

利上げとなれば、ドルの金利が上昇し、

ドルの魅力が高まります。

となれば、

円の供給量がドルよりも多くなり、

さらに金利が上昇することから、

相対的にドルの価値が上がることになります。

そして、【その時期は近い】ということです。

 

PCが世の中に行きわたればわたるほど、

PCの価格は下落することになります。

円が世の中にいきわたればわたるほど、

円の価値は下落することになります。

供給が需要を上回れば、

物であっても通貨であっても下落するのがものの道理です。

 

ただし、再び【世界恐慌のような事態】に陥れば、

その限りではありませんが、

需給の関係から見れば、

ドル高トレンドに向かうことになるはずです。

 

今回は、政策金利と量的緩和という

金融政策ベースでドルの趨勢を解説してきましたが、

もっとミクロにドルの動向を予測する【道具】があります。

そして、この見方をしているFXトレーダーは、

残念ながらほぼ皆無です。

 

なぜ、今ドルの上値が重いのか、

昨日の雇用統計が大幅に改善したのに、

上値がなぜ重いのか、

その理由が一発で明らかになるのが、この道具で、

基本プロしか見ていません。

だから、一般的な書籍にもこのことはほとんど書いていません。

 

チャート分析だけの人には、

この謎は読み解くことはできません。

 

他の一般投資家よりも有利なトレードを望まれるのであれば、

5月4日発行の“マーケットビュー”は必読です。

ドルの上値が重い理由がわかると同時に、

どうなればドルが強くなるのか、

その疑問が解読されることになります。

低金利時代によりよい運用をするためにも、

プロ並みの道具を身に付けてみてはいかがでしょうか?

 

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